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Windows 7 のレジストリ編集

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目次

  1. レジストリとは
    1. レジストリの構成
    2. レジストリを編集する必要性
  2. レジストリ エディター(regedit.exe)の基礎
    1. レジストリ エディターの起動方法
    2. レジストリのエクスポートとインポート
    3. レジストリの検索
    4. レジストリの編集
    5. レジストリを編集したら Windows を起動できなくなった
  3. コンテキストメニューの不要な 新規作成 を削除
    1. 削除したい 新規作成 項目を特定する
    2. 削除対象拡張子の ShellNew を削除する
  4. ファイルのコンテキストメニューの編集
    1. コンテキストメニューの設定は Shell キー内にある
    2. 拡張子に関連するレジストリキーの探し方
  5. フォルダのコンテキストメニューの編集
  6. レジストリ リファレンス (別ページ)

レジストリとは

Windows におけるレジストリはパソコンの設定を記録する場所のことです。プログラムのインストール情報や拡張子の関連付けといった Windows にとって非常に大切な情報はレジストリが保管しています。そのためレジストリをむやみに編集すると Windows を起動できなくなってしまいます。

レジストリの構成

図1 レジストリの構成

レジストリは左図のように階層を持っています。ファイル操作上でフォルダに相当するものを、レジストリ上ではキーとよびます。ひとつのキーの中にはさまざまな変数を格納できます。

レジストリのキーは5つに大別されており、それぞれ異なった分野を担当しています。各キーの概要には『上級ユーザー向けの Windows レジストリ情報』が詳しいです。

HKEY_CLASSES_ROOT
HKEY_CLASSES_ROOT は主にファイルの関連付けの設定を保存します。レジストリの編集対象になるものは、ほとんど全てここにあります。これについては HKEY_CLASSES_ROOT Key (Windows) が詳しいです。
HKEY_CURRENT_USER
HKEY_CURRENT_USER は現在ログインしているユーザーの設定を読み込みます。これについては HKEY_CURRENT_USER レジストリ サブキーの説明が詳しいです。
HKEY_LOCAL_MACHINE
HKEY_LOCAL_MACHINE はパソコンがインストールしているプログラムの情報などを保管します。
HKEY_USERS
HKEY_USERS はユーザーの設定情報を保管します。
HKEY_CURRENT_CONFIG
HKEY_CURRENT_CONFIG はパソコン内部機器の設定情報を保管します。

レジストリを編集する必要性

先に説明したとおり、レジストリには Windows を動かすための重要な情報がたくさん詰まっています。そのため、不用心にレジストリを編集すると Windows が起動しなくなる危険性もあります。

通常、ユーザーがレジストリを編集する必要はありません。しかし不要/不適切なレジストリのせいで Windows の動作が遅くなる場合があり、そのときはレジストリを編集する必要があるといえるでしょう。レジストリを直接編集するには、次節で紹介するレジストリ エディターを使うのが最も一般的です。しかしこれを使わなくても、不要なレジストリを削除したり、不要なスタートアップを無効にできるソフトウェアは存在します。

例えば、スタートアップ(Windows 起動時に自動で起動するソフトウェア)の編集にはシステム構成 (msconfig) を使うべきです。これは『ファイル名を指定して実行』に『msconfig』と入力して『OK』ボタンを押すと起動します。そこの『スタートアップ』のタブでは不要なスタートアップを簡単に無効にできますし、再び有効に戻すこともできます。これは Windows 標準の機能です。

他にも不要と思われるレジストリを自動で検索し、削除するソフトウェアは多数存在します。ただしそのようなソフトウェアを使ったせいで Windows の動作が不安定になる場合も報告されており、ユーザーは自己責任の下、慎重にソフトウェアを選ばなくてはいけません。ちなみにこのページの作者は 2012 年 5 月現在、CCleaner を使用しています。

レジストリ エディター (regedit.exe) の基礎

レジストリ エディターの基礎を説明します。

レジストリ エディターの起動方法

図2 ファイル名を指定して実行 からレジストリ エディター を起動する

レジストリを編集するにはレジストリ エディターを使います。レジストリ エディターは Windows に初めから付属しており、通常

にあります。

左図のように、スタートメニュー内にあるファイル名を指定して実行で regedit と入力しても、レジストリ エディターを起動できます。

レジストリのエクスポートとインポート

図3 レジストリのエクスポートとインポート

レジストリは任意の箇所について保存や読み込みができます。取り返しのつかない失敗を避けるためにも、レジストリの編集前にレジストリの保存を強くおすすめします。

レジストリの保存はレジストリ エディターのエクスポートから行います。レジストリの読み込みはインポートから行います。エクスポートされたファイルの拡張子は reg です。

これらの操作は左図のようにレジストリ エディターのファイルメニューから行います。

レジストリの検索

レジストリは非常に複雑かつ膨大なので、手動で目的のキーを探すのは大変です。そんな時は検索機能を使いましょう。検索はレジストリ エディターの編集メニューから行います。

検索でたどりついたキーが目的のものでなかったときは、F3 を押せば検索条件を満たす次のキーに飛びます。

レジストリの編集

レジストリの編集は、ファイル操作と同じ要領でできます。キーの名前を変えるときは、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)から行います。変数の内容を書き換えたいときは、それをダブルクリックすれば編集ウィンドウが出ます。新規作成や削除の方法も、ファイル操作と同じです。

レジストリを編集したら Windows を起動できなくなった

レジストリを編集しすぎて Windows が正常に起動しなくなったときは、コンピュータ起動時に F8 を押して『前回正常起動時の構成』を選択します。

コンテキストメニューの不要な 新規作成 を削除

図4 コンテキストメニューの 新規作成

左図のように、デスクトップなどを右クリックしたときに出てくるコンテキストメニューには『新規作成』という項目があります。これを選択すると、登録されているファイルを簡単に新規作成できますが、中には不要なものもあると思います。この登録情報はレジストリに存在しますので、レジストリを編集することで不要なものを削除できます。

この作業を行う際には、レジストリのエクスポートによるバックアップのほか、作業内容のメモをとっておきましょう。これを怠ると、レジストリを作業前の状態に戻せなくなる危険性があります。

削除したい 新規作成 項目を特定する

まず『新規作成』内の削除したい項目を特定します。削除したい項目を選択して、作成されるファイルの拡張子を確認しましょう。

もしファイルの拡張子が表示されないときは、フォルダー オプション で 登録されている拡張子は表示しない のチェックを外します。

削除対象拡張子の ShellNew を削除する

図5 .txt の ShellNew

削除対象の拡張子を確認したら、レジストリ エディターを起動します。そして

直下から、削除対象の拡張子と同じ名前のキーを探します。

探し出したキーの下には左図のように ShellNew というキーがあるはずです。これが『新規作成』メニューの内容を記録しています。

この ShellNew キーを削除すれば、『新規作成』から該当の項目はなくなります。

図6 .txt の ShellNew を消した後のコンテキストメニュー

下の図では『テキスト文書』という項目が消えたことが確認できます。

実際には ShellNew を消さず、キーの名前を変えるだけでも十分です。キー名の頭にアンダーバーを加え _ShellNew にしておくだけでも、該当の項目は『新規作成』メニューから削除されます。この方法の方が、後から変更箇所を確認しやすいのでおすすめです。

ファイルのコンテキストメニューの編集

図7 ビットマップファイルのコンテキストメニュー

ファイルを右クリックしたときに表示されるコンテキストメニューもレジストリ エディターで編集できます。

左図ではたくさんのメニューが表示されていますが、中にはほとんど使用しない項目もあると思います。コンテキストメニューを編集すれば、操作ミスの減少や、微小ながら動作の高速化を図ることができます。

ここでは『デスクトップの背景として設定(B)』を消去します。

コンテキストメニューの設定は Shell キー内にある

図8 ビットマップファイルの setdesktopwallpaper キー

コンテキストメニューの設定は、HKEY_CLASSES_ROOT 以下の Shell キーにあります。Shell キーの場所は以下の 4 つです。

  1. HKEY_CLASSES_ROOT 直下の .拡張子キー
  2. HKEY_CLASSES_ROOT 直下の .拡張子キーに関連するキー
  3. HKEY_CLASSES_ROOT\SystemFileAssociations 直下の .拡張子キー
  4. HKEY_CLASSES_ROOT\SystemFileAssociations 直下の .拡張子キーに関連するキー

ビットマップ (bmp) ファイルの デスクトップの背景として設定(B) に関するキーは上図のとおり

図9 setdesktopwallpaper キーを消したあと

の下にありました。

この setdesktopwallpaper キーを削除すれば、該当のコンテキストメニューは消えます。次の図では『デスクトップの背景として設定(B)』が消えているのを確認できます。

拡張子に関連するレジストリキーの探し方

図10 HKEY_CLASSES_ROOT\.htm キー

.拡張子キーに目的のキーがない場合、他の関連するキーを探す必要があります。関連するキーとは .拡張子キーが参照する(読み込む)キーのことです。ここでは HTML (.htm) を例にします。

上図は HKEY_CLASSES_ROOT\.htm キーの内容を表示しています。図の (既定) にある FirefoxHTML というデータに注目して下さい。これは .htm キーが

というキーを参照していることを示します。

他の拡張子ファイルについても、この方法で関連するキーを探せます。HKEY_CLASSES_ROOT\SystemFileAssociations 以下のキーも同じ構造を持っています。

フォルダのコンテキストメニューの編集

図11 フォルダのコンテキストメニュー

フォルダのコンテキストメニュー(右クリックメニュー)もファイルと同様にレジストリエディタから編集できます。

左図のように、フォルダにもコンテキストメニューはたくさんあります。中には不要なものもあると思います。ここでは『オンラインで音楽を購入する』を消去する方法を示します。

フォルダが読み込んでいる基本的なキーは以下の 4 つです。

  1. HKEY_CLASSES_ROOT\Folder
  2. HKEY_CLASSES_ROOT\SystemFileAssociations\Directory.Audio
  3. HKEY_CLASSES_ROOT\SystemFileAssociations\Directory.Image
  4. HKEY_CLASSES_ROOT\SystemFileAssociations\Directory.Video

リストのうち下の 3 つは、フォルダ内のファイル形式に従って読み込まれるキーです。フォルダ内に音楽ファイルがあれば Directory.Audio を、画像ファイルがあれば Directory.Image を、動画ファイルがあれば Directory.Video を読み込みます。フォルダのコンテキストメニューを編集する場合は、これらのキーの下にある shell キーか shellex キーから目的のキーを探します。

図12 オンラインで音楽を購入する 削除後のコンテキストメニュー

これらの中で『オンラインで音楽を購入する』のキーは

です。これを削除するとコンテキストメニューは下図のように変化します。

この図を見ると、『オンラインで音楽を購入する』が消えていることが分かります。